ベースライン作り
この章の目標
- コード進行を見て,ルートだけのベースラインをすぐに弾ける
- 5度・オクターブ・3度を加えて,動きのあるラインにできる
- 次のコードへ半音でつなぐ音(アプローチノート)を入れられる
ベースの2つの仕事
ベースには,コードのルートを示すことと,ドラムと一緒にリズムを作ることの2つの仕事があります(第13章)。どんなに動くラインでも,この2つがくずれないことが前提です。
この章の TAB 譜は4本線(上が1弦,下が4弦)です。進行は C → Am → F → G を使います。ギターの人は,3〜6弦に読みかえると,低音弦のリフ作りの練習になります。
ルートを弾く
コードが変わる瞬間(多くは小節の頭)に,そのコードのルートを弾きます。まずは8分音符で刻みます。
これだけで立派なベースラインです。音の長さをそろえること,キックとタイミングを合わせることを意識します。同じルート弾きでも,音を短く切るか長く伸ばすかで,曲の印象が大きく変わります。
5度とオクターブを加える
ルートの次に安全な音は,5度とオクターブ上のルートです。どちらもコードがメジャーでもマイナーでも変わらないので,コードの種類を気にせずに使えます。
- 5度:となりの細い弦の,2フレット右
- オクターブ:2本細い弦の,2フレット右
- 低い5度:となりの太い弦の,同じフレット
ルートと5度を交互に弾く形です(1小節に4分音符4つ)。
ルートとオクターブを行き来する形は,ディスコやファンク,アニメソングの速い曲でよく聞きます(8分音符)。
3度を加える
3度を弾くと,コードがメジャーかマイナーかがベースだけで伝わります(第15章・第16章の形)。R → 3 → 5 と上がる形です。Am のところだけ ♭3 になります。
次のコードへつなぐ
小節の最後の音を,次のルートの半音下か半音上にすると,次のコードへなめらかに流れこみます。この音をアプローチノートといいます。スケールにない音でも,短い通り道なので気になりません。
↓ の付いた音がアプローチノートです。
| 小節 | C | Am | F | G |
|---|---|---|---|---|
| 弾いている音 | C・E・G・B♭ | A・C・E・E | F・A・C・F♯ | G・B・D・B |
| 次のルート | A(半音上から) | F(半音下から) | G(半音下から) | C(半音下から) |
4分音符で R → 3 → 5 → アプローチ と歩くように進むこの形は,ジャズの「ウォーキングベース」の基本でもあります。
問1 進行 G → Em → C → D で,次のベースラインを TAB 譜に書きなさい(1小節に4分音符4つ)。
(1) ルートと5度を交互に弾く形
(2) R → 3 → 5 → 3 の形(Em は ♭3)
問2 次のコードに進む直前に置くアプローチノート(次のルートの半音下)の音名を答えなさい。
- (1)→ C
- (2)→ F
- (3)→ G
- (4)→ Am
この章のまとめ
- 小節の頭はルート。リズムはキックに合わせる。
- 5度とオクターブは,コードの種類に関係なく使える。
- 3度を弾くと,メジャーかマイナーかが伝わる。
- 小節の最後を次のルートの半音となりにすると,なめらかにつながる。