ペンタトニックからスケールへ
この章の目標
- マイナーペンタトニックを5つのポジションで弾ける
- 曲のキーに合わせて,ポジションを移動できる
- ペンタトニックに音を足して,マイナースケールやドリアン,メジャースケールにできる
最初のポジション
ペンタトニックスケールは5つの音で出来ています(第9章)。ギターのソロやベースのフレーズで一番よく使うのが,マイナーペンタトニック(R・♭3・4・5・♭7)です。A マイナーペンタトニックを,6弦5フレットから始まる形で弾いてみましょう。
どの弦も2音ずつで,人差し指が5フレットを受け持ちます。R(ルート)の場所を3か所とも覚えましょう。ベースは下の4本(3〜6弦にあたる部分)をそのまま使います。
5つのポジション
同じ5音は,指板の全体に広がっています。
これを,手が届く範囲ごとに5つに区切ったものがポジションです。となり合うポジションは,境目の音を共有しています。
まずポジション1を覚え,次に両どなり(5と2)へ広げていくのがおすすめです。
キーに合わせて動かす
形はそのままで,R の場所を曲のキーに合わせます。ポジション1は,6弦の人差し指の位置がルートです。
| マイナーペンタ | Em | F♯m | Gm | Am | Bm | Cm | Dm |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ポジション1の人差し指 | 0・12 | 2 | 3 | 5 | 7 | 8 | 10 |
音を足してスケールにする
ペンタトニックは,7音のスケールから2音を抜いたものでした。抜いた2音を戻すと,スケールになります。白い丸が,足した音です。
足した音は,ペンタトニックの音より不安定です。長く伸ばすより,通り道として使うと自然に聞こえます。ドリアンの 6 のように,あえて伸ばしてその色を出す使い方もあります(第12章)。
斜めにつなぐ見方
5つのポジションは「縦」に区切った見方でした。もう1つ,低い弦から高い弦へ斜めに上がっていく見方があります。ポジションをまたいで広い音域を使えるので,ソロでよく使われます。
2本の弦を1組として見ると,「2音・3音」の同じ形が3回くり返されています。組が変わるごとに2フレット右へ(2弦をまたぐところだけ3フレット右へ)ずれます。形の中の R どうしは,第14章のオクターブの形になっています。
ペンタトニックでキーを探す
曲のキーが分からないとき,ペンタトニックの一部を使って探す方法があります(第10章の手順①のギター版)。
- 3弦と4弦で,1フレット飛ばしの4つの音(たとえば5フレットと7フレット)を押さえる形を作る。これはポジション1の真ん中の部分。
- 曲を流しながら,この形のまま左右に動かして,4つの音がどれも気持ちよく合う場所を探す。
- 合った場所の人差し指のフレットが,ポジション1の位置。6弦のそのフレットの音がマイナーペンタのルートになる。
リードギターのフレーズやソロを耳コピしたら,その音がどのペンタトニックの形に入っているかを照らし合わせるのも確実です。
問1 次のキーの曲でソロを弾きます。使うマイナーペンタトニックと,ポジション1の人差し指のフレットを答えなさい。
- (1)キー G ペンタ, フレット
- (2)キー D ペンタ, フレット
- (3)キー F ペンタ, フレット
- (4)キー Am ペンタ, フレット
問2 B マイナーペンタトニックのポジション1に印を付け,R に○を付けなさい。
この章のまとめ
- マイナーペンタは R・♭3・4・5・♭7。どの弦も2音ずつの形。
- 5つのポジションは,境目の音を共有してつながっている。
- メジャーキーの曲では,平行調のマイナーペンタの形が使える。
- 2 と ♭6 を足すとナチュラルマイナー,2 と 6 を足すとドリアン。