第12章 モード(発展)
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第12章
モード(発展)
この章の目標
- 7つのモードの名前と,メジャー・マイナーとの違いを言える
- ドリアンとミクソリディアンの音を,好きなルートから作れる
- コード進行を見て,合うモードの見当を付けられる
12.1
モードとは
C メジャースケールの7つの音(白鍵)を,C 以外の音を中心にして使うと,同じ7音なのに違う雰囲気のスケールになります。中心にする音ごとに名前が付いていて,これらをモードといいます。
| 始める音 | 名前 | 音 |
|---|---|---|
| C | C イオニアン(=メジャースケール) | C・D・E・F・G・A・B |
| D | D ドリアン | D・E・F・G・A・B・C |
| E | E フリジアン | E・F・G・A・B・C・D |
| F | F リディアン | F・G・A・B・C・D・E |
| G | G ミクソリディアン | G・A・B・C・D・E・F |
| A | A エオリアン(=ナチュラルマイナー) | A・B・C・D・E・F・G |
| B | B ロクリアン | B・C・D・E・F・G・A |
12.2
同じルートで比べる
モードの個性は,ルートをそろえて並べるとよく分かります。メジャースケール,またはナチュラルマイナースケールと比べて,1音だけ違うものが4つあります。
| モード | 度数 | C から作ると | 特徴 |
|---|---|---|---|
| リディアン | 1・2・3・♯4・5・6・7 | C・D・E・F♯・G・A・B | メジャーの4度を上げる。浮いた明るさ |
| イオニアン | 1・2・3・4・5・6・7 | C・D・E・F・G・A・B | メジャースケール |
| ミクソリディアン | 1・2・3・4・5・6・♭7 | C・D・E・F・G・A・B♭ | メジャーの7度を下げる。ロックの響き |
| ドリアン | 1・2・♭3・4・5・6・♭7 | C・D・E♭・F・G・A・B♭ | マイナーの6度を上げる。少し明るい |
| エオリアン | 1・2・♭3・4・5・♭6・♭7 | C・D・E♭・F・G・A♭・B♭ | ナチュラルマイナースケール |
| フリジアン | 1・♭2・♭3・4・5・♭6・♭7 | C・D♭・E♭・F・G・A♭・B♭ | マイナーの2度を下げる。スペイン風 |
| ロクリアン | 1・♭2・♭3・4・♭5・♭6・♭7 | C・D♭・E♭・F・G♭・A♭・B♭ | さらに5度も下げる。不安定 |
太字が,そのモードらしさを決める特徴音です。
12.3
よく使う2つ
ドリアン m7 のコードが長く続くところや,Im7 → IV7 のくり返しで使われます。ファンクやシティポップでおなじみの響きです。
D ドリアン(特徴音は B)
D を中心に聞くと,G7 に入っている B が「マイナーなのに明るい」感じを出します。D ナチュラルマイナーなら B♭ になるところです。
ミクソリディアン I → ♭VII → IV のような進行や,7 のコード1つで押し通すロック・ブルースで使われます。
G ミクソリディアン(特徴音は F)
G を中心に聞くと,F のコード(♭VII)が「メジャーなのに少し渋い」感じを出します。G メジャーなら F♯ になるところです。
問1 次のモードの7つの音を答えなさい。
- (1)A ドリアン
- (2)E ドリアン
- (3)C リディアン
- (4)E フリジアン
- (1)D ミクソリディアン
- (2)A ミクソリディアン
問2 次のモードは,どのメジャースケールと同じ7音ですか。
- (1)A ドリアン
- (2)E ミクソリディアン
- (3)B♭ リディアン
- (4)E ドリアン
問3 次の進行に合うモードを答えなさい。
- (1)Am7 → D7 のくり返し
- (2)D → C → G → D(D が中心)
この章のまとめ
- モードは,同じ7音を別の音を中心にして使ったスケール。
- リディアンは ♯4,ミクソリディアンは ♭7,ドリアンはマイナーに 6,フリジアンは ♭2 が特徴音。
- Im7 → IV7 はドリアン,I → ♭VII → IV はミクソリディアンの目印。