第11章 作曲
★
?
第11章
作曲
この章の目標
- コード進行にメロディを付けて,8小節のフレーズを作れる
- A メロ・B メロ・サビの役割の違いを説明できる
- 1コーラスの設計図を書ける
11.1
作り方は3通り
曲の作り方には,コード進行から作る,メロディから作る,歌詞から作る,の3通りがあります。どれから始めてもかまいません。ここでは,これまでの知識をそのまま使える「コード進行から作る」方法で進めます。
11.2
コード進行にメロディを付ける
- キーとテンポを決める。歌うなら,自分の声で一番高い音が無理なく出るキーにする。
- コード進行を選ぶ。第5章・第6章の定番進行から1つ選び,4小節か8小節にする。
- リズムを先に決める。進行を鳴らしながら,手拍子や「タタタ」で言葉のリズムだけを作る(第3章)。
- 音を当てはめる。拍の頭と伸ばす音にコードトーンを置き,間をスケールやペンタの音でつなぐ(第9章)。
- くり返して,少し変える。2小節の短いまとまり(モチーフ)を作り,くり返す。最後だけ変えると,まとまりが出る。
王道進行に付けた例です(キー C。1マス1拍。色の付いたマスがコードトーン)。
| コード | F | G | Em | Am | ||||||||||||
| メロディ | A | G | A | C | B | A | G | ― | G | A | G | E | A | ― | ― | ― |
1・2小節目と3・4小節目は,「上がって下がる」形が似ています。似た形をくり返すと,覚えやすいメロディになります。
問1 キー C で,コードが C の小節です。次のメロディは,どこがにごりやすいですか。直す案も答えなさい。
| コード | C | |||
| メロディ | F | ― | ― | E |
答え:
11.3
曲の構成
J-POP の多くは,次のような場面の組み合わせで出来ています。
| 場面 | 役割 | 作り方の目安 |
|---|---|---|
| イントロ | 曲の顔。雰囲気を伝える | サビの進行やリフを使うことが多い |
| A メロ | 物語の始まり。落ち着いている | 低めの音域。I から始まる安定した進行 |
| B メロ | 場面を変えて,サビへ向かう | A メロと違う進行(IV や IIm から)。最後は V で止める |
| サビ | 一番伝えたいところ | 最高音。くり返し。王道進行,小室進行など |
| 間奏・ソロ | 歌を休んで楽器が主役 | サビや A メロの進行を使う |
| アウトロ | 終わり方 | イントロに戻る,サビをくり返す,など |
A メロ → B メロ → サビのひとまとまりを1コーラスといいます。それぞれの場面は 8小節や16小節のように,4の倍数の長さにすると収まりがよくなります。
11.4
作曲シート
自分の8小節を作ってみましょう。上の段にコード,下の段にメロディ(音名)を書きます。1マス1拍です。
キー: テンポ: 使う進行:
(冊子ではここに書きこみ欄があります。ノートに書いてみましょう)
(冊子ではここに書きこみ欄があります。ノートに書いてみましょう)
この章のまとめ
- 進行を選ぶ → リズムを作る → コードトーンを軸に音を当てはめる → くり返して少し変える。
- 一番高い音はサビに置く。休むところを作る。
- A メロは落ち着き,B メロは変化,サビは一番伝えたいところ。