第9章 メロディとハモリ
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第9章

メロディとハモリ

この章の目標

  • メロディの音を「コードトーン」と「それ以外」に分けて見られる
  • ペンタトニックスケールを作れる。外れにくい理由を説明できる
  • メロディに3度上・3度下のハモリを付けられる
9.1

メロディの音は2種類

メロディの1つ1つの音は,そのとき鳴っているコードとの関係で2種類に分けられます。

  • コードトーン:コードの構成音。安定していて,長く伸ばしても落ち着く。
  • それ以外の音:コードトーンとコードトーンの間をつなぐ通り道の音(経過音)や,となりの音に行って戻る飾りの音。

下の例は,1マスが1拍です。色の付いたマスがコードトーンです。

コードCFGC
メロディEDCEFGACBAGDC―――

問1 次のメロディで,コードトーンではない音に○を付けなさい。

コードAmFCG
メロディACECAFAGECDBG―
9.2

ペンタトニックスケール

メジャースケールから4番目と7番目の音を抜いた5つの音を,メジャーペンタトニックスケールといいます。

抜いた F と B は,となりの E・C と半音でぶつかる音です。この2つを抜くと半音の関係がなくなるので,キー C のどのダイアトニックコードの上で鳴らしても,にごりが出にくくなります。J-POP やロックのメロディ,ギターソロの多くは,このペンタトニックを土台にしています。

  • C メジャーペンタトニック:C・D・E・G・A(度数では 1・2・3・5・6)
  • 同じ5音を A から並べると A マイナーペンタトニック:A・C・D・E・G(1・♭3・4・5・♭7)

問2 次のペンタトニックスケールの5つの音を答えなさい。

  1. (1)G メジャーペンタ
  2. (2)F メジャーペンタ
  3. (3)D メジャーペンタ
  4. (4)E マイナーペンタ
9.3

ハモリの付け方

メロディと同じリズムで,別の高さの音を重ねるのがハモリです。基本は3度のハモリです。

3度上GABCBAGF
メロディEFGAGFED
3度下CDEFEDCB

(キー C。スケールは C・D・E・F・G・A・B)

注意どころ 「いつも半音4つ上」のように半音の数を固定して動かすと,スケールにない音が出てきます。E の3度上は G(半音3つ),F の3度上は A(半音4つ)というように,スケールに沿って動かします。

  • 6度下:3度上の音を1オクターブ下げたもの。3度上が高すぎて歌えないときに使う。
  • コードに合わせて直す:伸ばす音でハモリがコードトーンから外れてにごるときは,近くのコードトーンに動かす。
  • オクターブ:同じメロディを1オクターブ上か下で重ねる。厚みが出る。

問3 次のメロディに,3度上と3度下のハモリを付けなさい。

(1) キー C
3度上
メロディCDEGAGED
3度下
(2) キー G(F は F♯)
3度上
メロディGABDEDBG
3度下
9.4

バッキングに合わせてハモる

ハモリは,スケールに沿って3度を付けたあと,そのときのコードに合っているかを確かめます。『きらきら星』(作曲者不明の古い曲)で試してみましょう。キー C です。

コードCFCFCGC
メロディCCGGAAGFFEEDDC
3度上EEBBCCBAAGGFFE
直したものEECCCCCAAGGFFE

C のコードの上で B を伸ばすと,コードのルート C と半音でぶつかって,にごって聞こえます。そこで B を近くのコードトーン C に直します。メロディとの間は4度になりますが,コードとはきれいに重なります。G のコードの上の F は,G7 の7度にあたる音なので,そのままで合います。

問4 『きらきら星』の続き(下の4小節)に,3度下のハモリを付けなさい。拍の頭と伸ばす音がコードとぶつかるところは,コードトーンに直すこと。

コードCFCGCFCG
メロディGGFFEEDGGFFEED
3度下
直したもの

この章のまとめ

  • 拍の頭や伸ばす音にはコードトーン。間はスケールの音でつなぐ。
  • メジャーペンタは,メジャースケールから4番目と7番目を抜いた5音。
  • 3度のハモリは,スケールの中で2つ上(または下)の音。半音の数は固定しない。
  • 拍の頭と伸ばす音は,コードとぶつかったらコードトーンに直す。
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