メロディとハモリ
この章の目標
- メロディの音を「コードトーン」と「それ以外」に分けて見られる
- ペンタトニックスケールを作れる。外れにくい理由を説明できる
- メロディに3度上・3度下のハモリを付けられる
メロディの音は2種類
メロディの1つ1つの音は,そのとき鳴っているコードとの関係で2種類に分けられます。
- コードトーン:コードの構成音。安定していて,長く伸ばしても落ち着く。
- それ以外の音:コードトーンとコードトーンの間をつなぐ通り道の音(経過音)や,となりの音に行って戻る飾りの音。
下の例は,1マスが1拍です。色の付いたマスがコードトーンです。
| コード | C | F | G | C | ||||||||||||
| メロディ | E | D | C | E | F | G | A | C | B | A | G | D | C | ― | ― | ― |
問1 次のメロディで,コードトーンではない音に○を付けなさい。
| コード | Am | F | C | G | ||||||||||||
| メロディ | A | C | E | C | A | F | A | G | E | C | D | B | G | ― | ||
ペンタトニックスケール
メジャースケールから4番目と7番目の音を抜いた5つの音を,メジャーペンタトニックスケールといいます。
抜いた F と B は,となりの E・C と半音でぶつかる音です。この2つを抜くと半音の関係がなくなるので,キー C のどのダイアトニックコードの上で鳴らしても,にごりが出にくくなります。J-POP やロックのメロディ,ギターソロの多くは,このペンタトニックを土台にしています。
- C メジャーペンタトニック:C・D・E・G・A(度数では 1・2・3・5・6)
- 同じ5音を A から並べると A マイナーペンタトニック:A・C・D・E・G(1・♭3・4・5・♭7)
問2 次のペンタトニックスケールの5つの音を答えなさい。
- (1)G メジャーペンタ
- (2)F メジャーペンタ
- (3)D メジャーペンタ
- (4)E マイナーペンタ
ハモリの付け方
メロディと同じリズムで,別の高さの音を重ねるのがハモリです。基本は3度のハモリです。
| 3度上 | G | A | B | C | B | A | G | F |
| メロディ | E | F | G | A | G | F | E | D |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3度下 | C | D | E | F | E | D | C | B |
(キー C。スケールは C・D・E・F・G・A・B)
注意どころ 「いつも半音4つ上」のように半音の数を固定して動かすと,スケールにない音が出てきます。E の3度上は G(半音3つ),F の3度上は A(半音4つ)というように,スケールに沿って動かします。
- 6度下:3度上の音を1オクターブ下げたもの。3度上が高すぎて歌えないときに使う。
- コードに合わせて直す:伸ばす音でハモリがコードトーンから外れてにごるときは,近くのコードトーンに動かす。
- オクターブ:同じメロディを1オクターブ上か下で重ねる。厚みが出る。
問3 次のメロディに,3度上と3度下のハモリを付けなさい。
| (1) キー C | ||||||||
| 3度上 | ||||||||
| メロディ | C | D | E | G | A | G | E | D |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3度下 | ||||||||
| (2) キー G(F は F♯) | ||||||||
| 3度上 | ||||||||
| メロディ | G | A | B | D | E | D | B | G |
| 3度下 |
バッキングに合わせてハモる
ハモリは,スケールに沿って3度を付けたあと,そのときのコードに合っているかを確かめます。『きらきら星』(作曲者不明の古い曲)で試してみましょう。キー C です。
| コード | C | F | C | F | C | G | C | |||||||
| メロディ | C | C | G | G | A | A | G | F | F | E | E | D | D | C |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3度上 | E | E | B | B | C | C | B | A | A | G | G | F | F | E |
| 直したもの | E | E | C | C | C | C | C | A | A | G | G | F | F | E |
C のコードの上で B を伸ばすと,コードのルート C と半音でぶつかって,にごって聞こえます。そこで B を近くのコードトーン C に直します。メロディとの間は4度になりますが,コードとはきれいに重なります。G のコードの上の F は,G7 の7度にあたる音なので,そのままで合います。
問4 『きらきら星』の続き(下の4小節)に,3度下のハモリを付けなさい。拍の頭と伸ばす音がコードとぶつかるところは,コードトーンに直すこと。
| コード | C | F | C | G | C | F | C | G | ||||||
| メロディ | G | G | F | F | E | E | D | G | G | F | F | E | E | D |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3度下 | ||||||||||||||
| 直したもの |
この章のまとめ
- 拍の頭や伸ばす音にはコードトーン。間はスケールの音でつなぐ。
- メジャーペンタは,メジャースケールから4番目と7番目を抜いた5音。
- 3度のハモリは,スケールの中で2つ上(または下)の音。半音の数は固定しない。
- 拍の頭と伸ばす音は,コードとぶつかったらコードトーンに直す。