第2章 3和音
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第2章

3和音

この章の目標

  • 12個のメジャーコードを,覚えるのではなく自分で作れる
  • マイナー,dim,aug,sus4 を作り分けられる
  • コードネームを見て構成音が言える。構成音を見てコードネームが言える
  • 転回形を使って,手をあまり動かさずにコードチェンジできる
2.1

コードとは

高さの違う音を3つ以上同時に鳴らしたものをコード(和音)といいます。3つの音でできたコードが3和音(トライアド)で,ほかのコードの土台になります。

コードの基準になる音をルートといいます。コードネームの先頭の大文字がルートです。C なら C,F♯m なら F♯ がルートです。

2.2

メジャーコード

第1章の最初に弾いた C の中身を,半音の数で調べてみます。

この作り方は,どの音をルートにしても同じです。F なら F から半音4つ上が A,さらに3つ上が C なので,F・A・C。D なら D・F♯・A となり,真ん中が黒鍵になります。

F
F・A・C
G
G・B・D
D
D・F♯・A

問1 残りのメジャーコードを作りなさい。ルートから半音4つ,さらに3つを数えて印を付け,下の欄に構成音を書くこと。

D♭
E♭
E

F♯
A♭
A

B♭
B
2.3

マイナーコード

メジャーコードの真ん中の音(3度)を半音下げると,マイナーコードになります。コードネームは,ルートの右に小文字の m を付けて Cm(シー・マイナー)と書きます。

C

Cm

メジャーとマイナーの違いは3度の音だけです。右手の親指・中指・小指で C を押さえているなら,中指を半音下げるとマイナーになります。ルートと5度は変わらないので,両端の距離(完全5度)は同じです。メジャーは明るく,マイナーは暗く聞こえる,とよく言われます。

問2 次のマイナーコードの音に印を付け,構成音を書きなさい。

Dm
Em
Am

Fm
Gm
Bm
2.4

dim と aug

半音3つ(短3度)と半音4つ(長3度)を2つ積む方法は,4通りあります。メジャーとマイナーのほかに,あと2つ残っています。

Cdim(ディミニッシュ)

Caug(オーギュメント)

  • dim:マイナーコードの5度を半音下げた形(1・♭3・♭5)。不安定で,次のコードに進みたくなる響き。
  • aug:メジャーコードの5度を半音上げた形(1・3・♯5)。ふわっと浮いたような響き。

どちらも単独で長く鳴らすことは少なく,コードとコードの間をつなぐ役でよく使われます(第6章)。

2.5

sus4

メジャーコードの3度を,半音上の完全4度に置きかえたコードを sus4(サスフォー)といいます。

Csus4

C

C を押さえた形から中指を半音上げると sus4 です。3度がないので,明るいとも暗いとも言いにくい響きになります。Csus4 → C のように,4度の音が3度に下がって落ち着く使い方が定番です。

2.6

5種類の3和音のまとめ

種類書き方半音の積み方度数C がルートのとき
メジャーC4 + 31・3・5C・E・G
マイナーCm3 + 41・♭3・5C・E♭・G
ディミニッシュCdim3 + 31・♭3・♭5C・E♭・G♭
オーギュメントCaug4 + 41・3・♯5C・E・G♯
サスフォーCsus45 + 21・4・5C・F・G

問3 次のコードの構成音を答えなさい。

  1. (1)A
  2. (2)Em
  3. (3)Gsus4
  4. (4)Bdim
  5. (5)Faug
  6. (6)F♯m
  7. (7)Asus4
  8. (8)Ddim
  9. (9)B♭m

問4 次の3つの音でできるコードの名前を答えなさい(左の音がルート)。

  1. (1)F・A・C
  2. (2)A・C・E
  3. (3)B・D・F
  4. (4)D・G・A
  5. (5)E・G♯・B
  6. (6)C・E・G♯
  7. (7)G・B♭・D
  8. (8)E♭・G・B♭
2.7

転回形

C の構成音は C・E・G ですが,この3つを下から C・E・G の順に並べなくてもかまいません。音の順番を入れかえた形を転回形といいます。

基本形
C・E・G
第1転回形
E・G・C
第2転回形
G・C・E

一番下の音を1オクターブ上に移すと,次の転回形になります。どれも C・E・G の3つなので,コードネームは同じ C です。

転回形が役に立つのは,コードチェンジのときです。C → F → G → C を基本形だけで弾くと,手が大きく動きます。転回形を使って「近い音へ動く」「同じ音は動かさない」ようにすると,手の動きが小さくなり,つながりもなめらかに聞こえます。

C
G・C・E
F
A・C・F
G
G・B・D
C
G・C・E

問5 Am → F → C → G の順に弾きます。Am は基本形(A・C・E)から始めて,手の動きがなるべく小さくなるように,残りの3つのコードの音に印を付けなさい。

Am
A・C・E
F
C
G

この章のまとめ

  • メジャーは「半音4つ,その上に3つ」。マイナーは「半音3つ,その上に4つ」。
  • dim は「3つと3つ」,aug は「4つと4つ」,sus4 は3度を4度に置きかえる。
  • コードネームの先頭の大文字がルート。
  • 転回形にしてもコードネームは変わらない。同じ音は動かさず,近い音へ動かす。
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