第3章 リズムと譜読み
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第3章

リズムと譜読み

この章の目標

  • 音符と休符の長さが「何拍分か」で言える
  • カウントを数えながら,8分音符・16分音符のリズムを読める
  • シンコペーションとシャッフルが,どういう仕組みのリズムか説明できる
3.1

拍・小節・テンポ

曲に合わせて手拍子をするとき,等間隔に打つ1回1回を拍(ビート)といいます。バンドで演奏する曲の多くは,4拍でひとまとまりになっています。このまとまりが小節です。楽譜の最初に書いてある 4/4 は「4分音符が1小節に4つ入る」という意味で,4分の4拍子と読みます。

BPM

この章のリズム譜は,音の高さを考えずにリズムだけを読めるよう,線を1本だけにしてあります。下の数字は拍の番号(カウント)で,色の付いたところで音を出します。

曲の速さはテンポといい,1分間の拍の数(BPM)で表します。BPM が 120 なら1分間に 120 拍なので,

(1拍の長さ) = 60 ÷ 120 = 0.5 (秒)

となります。

3.2

音符と休符の長さ

4分音符を1拍として,音符と休符の長さは次のとおりです。休符は「その長さだけ音を出さない」という記号です。

音符名前休符名前長さ
全音符
全休符4拍
2分音符
2分休符2拍
4分音符
4分休符1拍
8分音符
8分休符1/2 拍
16分音符
16分休符1/4 拍

名前の数字は「全音符をいくつに分けたか」を表しています。8分音符や16分音符が続くときは,はたをつないで1拍ごとにまとめて書きます。

全音符1つ
BPM
2分音符2つ
BPM
4分音符4つ
BPM
8分音符8つ
BPM
16分音符16個
BPM
3.3

付点とタイ

付点:音符の右に点を付けると,長さが元の 1.5 倍になります。

音符名前長さ
付点2分音符2+1=3 拍
付点4分音符1+1/2=11/2 拍
付点8分音符1/2+1/4=3/4 拍

タイ:同じ高さの2つの音符を弧でつなぐと,2つ目は弾き直さずに,長さを足して伸ばします。拍や小節をまたいで音を伸ばすときに使います。

BPM

2小節目の3拍目の頭は,タイでつながっているので弾き直しません(カウントに色が付いていません)。

問1 次の音符は,合わせて何拍分の長さですか。

  1. (1)
    拍
  2. (2)
    拍
  3. (3)
    BPM
    拍
  4. (4)
    BPM
    拍
  5. (5)
    BPM
    拍
  6. (6)
    BPM
    拍
  7. (7)
    BPM
    拍
  8. (8)
    BPM
    拍

問2 4分の4拍子の1小節に,次の音符が入っています。小節をうめるには,あと何拍分が必要ですか。

  1. (1)
    BPM
    拍
  2. (2)
    BPM
    拍
  3. (3)
    BPM
    拍
3.4

8分音符のリズム

8分音符は1拍を2つに分けた長さです。カウントは,拍の頭を数字,その間を「&」(エン)で数えます。

BPM
  • 数字のところ(拍の頭)を表拍(おもてはく)
  • & のところを裏拍(うらはく)

といいます。「ワン・エン・ツー・エン・スリー・エン・フォー・エン」と声に出しながら,色の付いたところで手をたたくと,リズムが読めます。

BPM

2小節目は裏拍だけで音を出すリズムで,「裏打ち」と呼ばれます。

問3 次のリズムで,音を出すところのカウントに○を付けなさい。

(1)

BPM

(2)

BPM

3.5

16分音符のリズム

16分音符は1拍を4つに分けた長さです。カウントは「1 e & a」(ワン・イー・エン・ア)と数えます。

BPM

1拍の中の組み合わせには,よく出てくる形があります。言葉を当てはめて覚えておくと,楽譜を見たときにすぐ読めます。

BPM
BPM
BPM
タカタカタンタカタカタン
BPM
BPM
BPM
タタンタタッカタターン

これらを並べると,1小節のリズムになります。

BPM

問4 次のリズムで,音を出すところのカウントに○を付けなさい。

(1)

BPM

(2)

BPM

3.6

シンコペーション

ふつうは表拍,とくに1拍目と3拍目が強く聞こえます。裏拍の音をタイで次の表拍まで伸ばすと,強く聞こえる位置が前にずれます。これをシンコペーションといいます。前のめりの勢いが出るリズムです。

ふつう
BPM
シンコペーション
BPM

下の段では,3拍目の頭で弾くはずの音を,8分音符1つ分だけ早く(2拍目の裏で)弾いて伸ばしています。

J-POP や J-ROCK でとくによく出てくるのが,次の小節の頭の音を8分音符1つ分早く弾く形です。「食う」と呼ばれ,コードチェンジも一緒に早くなります。

BPM

問5 次のリズムで,音を出すところのカウントに○を付けなさい。タイに注意すること。

BPM

3.7

3連符とシャッフル

1拍を3等分した音符を3連符といい,数字の 3 を付けて書きます。

BPM

3連符の真ん中を抜いて「タッタ・タッタ」と弾むように弾くリズムをシャッフルといいます。「ハネる」とも言います。

BPM

楽譜では,ふつうの8分音符で書いておいて,最初に「ハネて弾く」という指定だけを書くことがよくあります。同じ8分音符の楽譜でも,ハネるかハネないかで曲の雰囲気が大きく変わります。

3.8

食べ物の名前でリズムを覚える

リズムは,言葉を当てはめると覚えやすくなります。伸ばす音(ー)や「ッ」「ン」も長さに数えて,言葉をそのまま音符に当てはめて言ってみましょう。

BPM
BPM
BPM
4分音符8分音符2つ3連符
BPM
BPM
BPM
16分音符4つ(タカタカ)タンタカタカタン
BPM
BPM
BPM
タタンタタッカシンコペーション(2拍分)

3連符と16分音符は,1拍に入る音の数が3つか4つかの違いです。「バナナ」と「たこやき」を同じ1拍の長さで言い分けると,違いがつかめます。

BPM

言葉を並べると,長いリズムも読めます。

BPM

問6 次の食べ物の名前は,上の表のどの言葉と同じリズムで言えますか。

  1. (1)いちご
  2. (2)からあげ
  3. (3)そうめん
  4. (4)ベーコン

自分のリズムを書く欄 (「弾いてみよう」(2) で使います。音符の下に言葉も書きましょう。)

(冊子ではここに書きこみ欄があります。ノートに書いてみましょう)
(冊子ではここに書きこみ欄があります。ノートに書いてみましょう)
(冊子ではここに書きこみ欄があります。ノートに書いてみましょう)

この章のまとめ

  • 4分音符が1拍。8分は 1/2 拍,16分は 1/4 拍。付点は 1.5 倍。
  • 8分のカウントは「1 & 2 & 3 & 4 &」,16分は「1 e & a」。
  • 数字のところが表拍,& のところが裏拍。
  • 裏拍の音を次の表拍まで伸ばすとシンコペーション。
  • 3連符の真ん中を抜いて弾むリズムがシャッフル。
  • 読みにくいリズムは,言葉を当てはめて言ってみる。
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