第1章 音の距離とメジャースケール
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第1章

音の距離とメジャースケール

この章の目標

  • 鍵盤の音を C,D,E… の名前で言える
  • 2つの音の距離を「半音いくつ分」で数えられる
  • 好きな音からメジャースケールを作れる
  • 2つの音の距離を「長3度」「完全5度」のような度数で言える
1.1

まず鳴らしてみよう

鍵盤アプリを開いて,下の図の3つの音を同時に押さえてみましょう。これが C(シー・メジャー)というコードです。なぜこの3つの音なのかは,この章と次の章で説明します。

1.2

音の名前

バンドでは,音を「ドレミ」ではなくアルファベットで呼びます。コードネームもこの名前で書くので,最初に覚えてしまいましょう。

黒鍵には,となりの白鍵の名前に記号を付けた名前が付いています。

  • ♯(シャープ):すぐ右どなりの鍵盤(半音上)
  • ♭(フラット):すぐ左どなりの鍵盤(半音下)

C と D の間の黒鍵は,C から見れば C♯,D から見れば D♭ です。同じ鍵盤に2つの名前があり,どちらで呼ぶかは曲のキー(1.6 節)によって決まります。

問1 図の①〜⑥の鍵盤の名前を答えなさい。黒鍵は2通りの名前を答えなさい。

  1. (1)
  2. (2)
  3. (3)
  4. (4)
  5. (5)
  6. (6)
1.3

半音と全音

白鍵と黒鍵を区別せずに,すぐとなりの鍵盤までの距離を半音といいます。半音2つ分の距離が全音です。

上の図は,C を 0 として半音ごとに番号を付けたものです。E と F(4 と 5),B と C の間には黒鍵がないので,白鍵どうしでも距離は半音です。

問2 次の2つの音の距離は,半音・全音のどちらですか。

  1. (1)C と D
  2. (2)E と F
  3. (3)A と B
  4. (4)B と C
  5. (5)F♯ と G♯
  6. (6)E と F♯
  7. (7)B♭ と C
  8. (8)C♯ と D
1.4

メジャースケール

C から白鍵だけを順に弾くと「ドレミファソラシド」になります。となり合う音の距離を調べると,次の並びになっています。

C から始めたものが C メジャースケールです。ほかの音から始めても,同じ並びにすれば「ドレミファソラシド」と同じように聞こえます。そのかわり,並びを守るために黒鍵が必要になります。

問3 G と F から,それぞれ「全・全・半・全・全・全・半」の並びで音をたどり,メジャースケールの8つの音に印を付けなさい。使う黒鍵はどれですか。

G メジャースケール

使う黒鍵は

F メジャースケール

使う黒鍵は

問4 同じようにして,D メジャースケールと B♭ メジャースケールの音に印を付けなさい。

D メジャースケール

B♭ メジャースケール

1.5

度数(音と音の距離の呼び方)

2つの音の距離を音程といい,「○度」という単位で表します。数え方は次の2段階です。

  1. 下の音を「1」として,文字(C・D・E…)をいくつ進んだかを数える。
    C から E なら C・D・E で3度。D から F も D・E・F で3度。
  2. 半音の数を数えて,長・短・完全などを決める。
    C から E は半音4つで長3度,D から F は半音3つで短3度。

半音の数と度数の対応は次の表のとおりです。右端の「記号」は,コードの中身を書くときにこの先ずっと使います。

半音の数度数C から数えた音記号
0完全1度(同じ音)C1
1短2度D♭♭2
2長2度D2
3短3度E♭♭3
4長3度E3
5完全4度F4
6増4度/減5度F♯/G♭♯4/♭5
7完全5度G5
8短6度A♭♭6
9長6度A6
10短7度B♭♭7
11長7度B7
12完全8度(オクターブ)C8

問5 次の2つの音の音程を答えなさい(左が下の音,右が上の音)。

  1. (1)C → G
  2. (2)C → E
  3. (3)D → F
  4. (4)E → G
  5. (5)F → A
  6. (6)G → F
  7. (7)A → C
  8. (8)C → B

問6 次の音を答えなさい。

  1. (1)D の長3度上
  2. (2)A の完全5度上
  3. (3)E の短3度上
  4. (4)F の完全4度上
  5. (5)B♭ の長3度上
  6. (6)G の短7度上
  7. (7)E の長3度上
  8. (8)B の完全5度上
1.6

キーと五度圏

C メジャースケールの音を中心にできている曲を「キーが C の曲」といいます。G メジャースケールなら「キーが G」です。キーが変わると,使う黒鍵(♯ や ♭ の付く音)が変わります。

問7 表の空欄をうめなさい。メジャースケールを作って確かめること。

キー♯・♭ の数♯・♭ の付く音
Cなしなし
G♯ 1つF♯
D
A
E
F♭ 1つB♭
B♭
E♭
A♭

表をよく見ると,規則があります。

  • C → G → D → A → E と,完全5度上のキーに移るたびに ♯ が1つ増える。
  • C → F → B♭ → E♭ → A♭ と,完全5度下のキーに移るたびに ♭ が1つ増える。

この関係を円に並べたものが五度圏です。時計回りに完全5度ずつ上がり,12回で元の C に戻ります。

問8 次の ♯・♭ の数になるメジャーキーを答えなさい。

  1. (1)♯ 1つ
  2. (2)♭ 2つ
  3. (3)♯ 3つ
  4. (4)♭ 3つ

この章のまとめ

  • 音の名前は C・D・E・F・G・A・B。♯ は半音上,♭ は半音下。
  • となりの鍵盤までが半音,半音2つで全音。
  • メジャースケールは「全・全・半・全・全・全・半」。
  • 度数は,文字の数で「○度」を決め,半音の数で長・短・完全を決める。
  • 完全5度上のキーに移ると ♯ が1つ増え,完全5度下に移ると ♭ が1つ増える。
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