CAGED と3和音
この章の目標
- オープンコード C・A・G・E・D の中の度数(R・3・5)を言える
- 同じコードを,指板の5か所で押さえられる
- 1〜3弦の小さい3和音を,3つの形で弾ける
5つのオープンコード
最初に覚える C・A・G・E・D のコードは,どれも R・3・5 の3種類の音だけで出来ています(第2章)。丸の中の文字で,どの弦がどの度数を鳴らしているかを確かめましょう。
形をそのまま動かす
オープンコードの形を保ったまま右へずらし,開放弦だったところを人差し指でまとめて押さえる(セーハ)と,別のコードになります。1フレットずらすごとに,コードは半音上がります。
とくによく使うのが,E の形(6弦がルート)と A の形(5弦がルート)です。
第14章で覚えた6弦・5弦の音名が,そのままコードの場所になります。
C を5か所で押さえる
5つの形を順につなげると,1つのコードを指板の端から端まで押さえられます。C のコードでは,ヘッド側から C の形 → A の形 → G の形 → E の形 → D の形 の順に並びます。頭文字をつなげて CAGED(ケイジド)と呼びます。
G の形と D の形は,6本を一度に押さえるのは大変です。「このあたりに R・3・5 がこう並んでいる」という地図として覚えておけば十分です。
マイナーコード
3度を1フレット左へ下げて ♭3 にすると,マイナーコードになります。E の形と A の形で見てみましょう。
小さい3和音
1〜3弦の3本だけで弾く3和音は,音が高く軽いので,歌やほかの楽器とぶつかりにくい形です。カッティングや,2人目のギターのパートでよく使います。C のコードには3つの形があります。
これは第2章の転回形と同じものです。コードチェンジのときは,鍵盤と同じように「同じ音は動かさず,近い音へ動かす」と,手の動きが小さくなります。
分数コードとペダルトーン
G/C のような分数コードは「G のコードを,ベースは C で」という意味でした(第6章)。ギターでは,高い弦の音を押さえたまま,低い弦のルートだけを動かす形でよく出てきます。キー G の曲の定番です。
2つ目の形は4弦で E も鳴らしているので,正式な名前は Cadd9 です。「G の上のほうを残して,ルートを C にした形」と考えると,G/C として覚えられます。
4つとも,1弦と2弦の3フレット(G と D)は押さえたままです。このように,コードが変わっても鳴らし続ける音をペダルトーンといいます。変わらない音があると,動いている音(ここではベース)だけが浮き上がって,響きがきれいにつながります。
同じ考え方で,A のコードの2弦だけを動かすと,響きのちがいを聞き比べられます。クリーンか軽い歪みで弾いてみましょう。
Asus2 は,コード譜では Aadd9 と書かれていることもあります(2度と9度は同じ音名)。
ベースの3和音
ベースは,コードの構成音を1音ずつ弾きます。ルートのまわりの R・3・5 の位置を覚えておきます。
問1 次のコードを,E の形(6弦ルート)と A の形(5弦ルート)で押さえるとき,人差し指は何フレットですか。
- (1)E の形で G
- (2)E の形で A
- (3)E の形で B
- (4)E の形で C
- (5)A の形で D
- (6)A の形で E
- (7)A の形で B♭
- (8)A の形で F
問2 A のコードを E の形で押さえます。押さえる場所に印を付け,度数(R・3・5)を書きなさい。
問3 D のコードの小さい3和音(1〜3弦)を,3つの形で答えなさい。
この章のまとめ
- オープンコードは R・3・5 だけで出来ている。
- E の形は6弦がルート,A の形は5弦がルート。ずらせばどのコードにもなる。
- 5つの形は C → A → G → E → D の順につながっている。
- 3度を1フレット下げるとマイナー。
- 1〜3弦の小さい3和音は転回形。近い形でつなぐ。